第六章 副詞と連體詞
一 副詞の特質(zhì)
自立語で活用がなく淤翔、主語となることができず、単獨で用言や用言を含む文節(jié)を修飾する連用修飾語となること のできる語を滞诺、副調(diào)という绸吸。
すっかり きわめて しばらく にっこり ほのぼのと そっと けっして たぶん どうか
などは、すべて副詞である娩井。
▼副詞は連用修飾語になるが暇屋、連用修飾語になるものがすべて副詞であるとは限らない。
⑴私は洞辣、今朝 帰った ばかりです咐刨。(名詞)
⑵弟は、參考書を二冊 買った扬霜。(數(shù)詞)
⑶文法の本を所宰、くりかえし 読んだ。(動詞の連用形)
⑷ 桜の花が美しく 咲いた畜挥。 (形容詞連用形の副詞的用法)
⑸廊下は仔粥、靜かに 歩きなさい。(形容動詞の連用形)
これらはすべて、副詞以外の品詞に屬する語が副詞のように用いられている例である躯泰。
二 副詞の位置
文中における副詞の位置は谭羔、次のように、二とおり存在する麦向。
(一)修飾される文節(jié)のすぐ上にある場合
犬がしきりに 吹える瘟裸。
今日はかなり 寒い。
ここはたいへん 靜かだ诵竭。
(二)修飾される文節(jié)と副詞との間に话告、他の文節(jié)が入る場合.
ころころと小石が 落ちる 。
やはりわが家が よい 卵慰。
きちんと機上を整理 しよう沙郭。
用法上の注意點(框內(nèi))
(一)のように修飾?被修飾の関係が明確な場合は特に問題はないが、(二)のように裳朋、副詞 と被修飾文節(jié)との間隔が空いてしまうと病线、その文の意味が不明瞭になり、誤った解釈がなされる危険性が生 じることになる鲤嫡。古文の解釈などでも送挑、どの文節(jié)にかかるかが不明瞭なために、異説が出てくる原因の一つ になっていたりすることがある暖眼。
いとどしく蟲の音 じれぎ 淺茅生に露 おぎそふる 雲(yún)の上人(源氏物語?桐壺)
の「いとどしく」(さらにいっそう)が惕耕、「しげき」(しきりに聞こえる)にかかるのか、「おきそふる」(涙を加 る)にかかるのか诫肠、の解釈の達いによって司澎、この和歌の意味も異なってくる。現(xiàn)代文の例では区赵、必ず 買って くるように 頼んでください。
の「必ず」が浪南、「買って」にかかるのか笼才、「頼んでください」にかかるのか、わかりにくい络凿÷馑停「必ず」を「頼んでく ださい」にかけたいなら、
買ってくるように絮记、必ず頼んでください摔踱。
のように、直上に置くよう心がけるべきであろう怨愤。
副詞の種類
副詞は派敷、修飾のしかたから見ると、次の三とおりになる。
(二)狀態(tài)の副詞
彼女は篮愉、しくしく(と) 泣いた腐芍。
生徒たちは、がやがや(と) 話した试躏。
佐藤君が猪勇、にっこり(と) 笑う。
富士山が颠蕴、はっきり(と) 見えた泣刹。
旅の一行は、ゆっくり(と) 歩いでいた犀被。
「しくしく」「がやがや」「にっこり」「はっきり」「ゆっくり」は椅您、用言(動詞など)やそれを含む文節(jié)を修飾し、さら に弱判、形容詞の連用形と同じく襟沮、用言の動作、作用の狀態(tài)を詳しく定めている昌腰。このような副詞を狀態(tài)の副詞という开伏。なお、「しくしく」「がやがや」は遭商、音聲をまねているところから擬聲語といい固灵、「にっこり」「はっきり」「ゆっ くり」は、狀態(tài)?態(tài)度を模していっているところから劫流、擬態(tài)語という巫玻。また、「しくしく」「がやがや」は祠汇、同じ音をうところから仍秤、畳語(47ページ參照)ともいう。また可很、「しくしく(と)」「がやがや(と)」「にっこり(と)「はっきり (と)「ゆっくり(と)」のように诗力、()內(nèi)に「と」を入れてあるのは、その「と」があってもなくてもいえるというこ とを示している我抠。
ぐっすり しばらく すぐに たちまち ぎたい ころころと さらさらと ぼっかりと ふと (堂々と 漫然と 悠々と 朗々と 整然と )
右の()內(nèi)の語は苇本、古典文法では形容動詞タリ活用の連用形であるが、現(xiàn)代語としては副詞として取り扱う のが一つの姿勢である菜拓。ただ瓣窄、「堂々たる」「漫然たる」「悠々たる」「朗々たる」「整然たる」などのように、古典 語の連體形のままで用いられることがあるので纳鼎、これらを連體詞とするか俺夕、あるいは裳凸、「堂々と/堂々たる」の 二形だけの活用をする、特殊な形容動詞とするかなど啥么、その取り扱いには揺れがある登舞。
語尾に「に」「と」の付いた、次の狀態(tài)の副詞は悬荣、その「に」「と」がなくても副詞として使えるものである菠秒。そし て、その「と」については氯迂、既に觸れてきたところである践叠。
すぐに できるー>すくできる
たちまちに完成したー>たちまち完成した
ぽっかりと浮かんでいるー>ぽっかり浮かんでいる
右の「すぐに」「たちまちに」「ぼっかりと」の「に「「と」は助詞ではなく、副詞の一部である嚼蚀。なお禁灼、一概には言えないが、狀態(tài)の副詞は轿曙、その一般的傾向として弄捕、「に」「と」を省略して使う場合が多いようである。
しっかり(と)覚えなさい导帝。
きれいさっばり(と)忘れた守谓。
君は昨日たしか(に)そう言った。
富士がぼんやり(と)見えた您单。
れんかあの人はすぐ(に)帰ると言った斋荞。
わりあい(に)廉価だ。
二 程度の副飼
⑴今日はずいぶん 寒い虐秦。
これはたいそう 立派だ平酿。
身體がめっきり 衰えた。
傍線の副詞は悦陋、用言やそれを含む文節(jié)を修飾し蜈彼、用言の動作?作用の程度を詳しく定めている。このような副詞 ていど さくしを程度の副調(diào)という俺驶。次の傍線部の副詞も程度の副詞であり幸逆、⑵は、他の副詞(波線)を修飾する例痒钝、⑶は秉颗、體言 (場所?方向?時間に関するもの)を修飾する例である痢毒。
⑵もっとゆ つくり 歩こう送矩。
よほど ばづきり が見える。
しごく のんびり している哪替。
⑶もっと 前 を見なさい栋荸。
ずっと 昔 のことだ。
もう 三日 待ってください。
これらのほか晌块、次に挙げた副詞も程度の副詞である爱沟。
たいへん きわめて かなり ごく なかなか あまり ほとんど すこぶる やや よほど だいぶ ちょっと
次の例のように、被修飾部分が動詞などの用言全體にわたるものもあり匆背、⑵?⑶の例とも併せて呼伸、これらの點 で、狀態(tài)の副詞とは異なる碾盟。
これはかなり いける缔刹。(動詞)
これはかなり 高いね河闰。(形容詞)
ここはかなり 靜かだ。(形容動詞)
次の例のように铃辖、體言に連なって連體修飾語となるとき、助詞「の」を伴うことがある猪叙。
しばらく の お別れだ娇斩。
よほど の 學(xué)者らしい。
かなり の人出である穴翩。
右の例は犬第、連體詞(106ページ參照)と紛らわしいが、「(程度の)副詞+助詞」の二語である藏否。
狀態(tài)の副詞と程度の副詞の識別法
形容詞?形容動詞の上に位置することができるのは程度の副詞であり瓶殃、動詞の上にしか位置しないのは狀態(tài)の副詞(95ペーツ參照)である。そこで副签、形容詞や形容動詞をいくつか用意して遥椿、その副詞がかかることが できるかどうかで、程度の副詞であるかどうかを見分けることである淆储。
程度の副詞と冠场、その被修飾語(形容詞?形容動詞)
まの想用であるかどうん時ることで
たいへん * 靜がだ。(形容動詞)
がなり 異常だ本砰。 (形容動詞)
だいへん 美じい碴裙。(形容詞)
がなり 速い。(形容詞)
がなり 限られる点额。(動詞+受身の助動詞)
きわめて 厳じい舔株。(形容詞)
きわめて 健康だ。(形容動詞)
きわめて 珍重しでいる还棱。(動詞+「ている」)
○狀態(tài)の副詞と载慈、その被修飾語(動詞)
しばらく 待っでいだ。(動詞+「ていた」)
X しばらく 遅い珍手。(形容詞の上には位置しない)
X しばらく 遅飩が办铡。(形容動詞)
だちまち 消えでしおった辞做。(動詞+「てしまった」)
X たちまち 速い。(形容詞)
Xたちまち* 俊敏だ寡具。(形容動詞)
(三)敘述(陳述)の副詞
あの人は秤茅、うそを決してつか ない。
まさか童叠、そんなことは ないだろう(ないでしょう)
お會いできるとは框喳、まるで 夢の ようだ(ようです)。
傍線の副詞は厦坛、述語となる文節(jié)に対して一定の言い方(表現(xiàn)?敘述)を要來している帖努。このような副詞を敘述の 副詞(陳述の副詞)という。
▼敘述(陳述)の副詞は粪般、「決して…ない」「まるで…ようだ(ようです)」のように拼余、述語に特別の用法?表現(xiàn)を起 こさせるもので、この関係を副詞の呼応(副詞の照応)という亩歹。また匙监、呼応の仕方は右の例のようになるのであるが、意味の上から見ると小作、「決して」は「つかない」亭姥、「まさか」は「ないだろう」、「まるで」は「夢のようだ」という用言文節(jié)を修飾すると見ることができる顾稀。なお达罗、學(xué)習(xí)に際しては、例文のように○○印を傍らに表記して静秆、その呼応関係を表示することよって粮揉、その関係の認(rèn)識を徹底させていくことが望ましい。
四 副詞の呼応
副詞の呼応(副詞の照応)とは抚笔、既に述べたように扶认、敘述(陳述)の副詞と呼応して、次のようないろいろな意味 の表現(xiàn)を要求し導(dǎo)くことをいう殊橙。
(一) 肯定の表現(xiàn)を要求するもの
明日は辐宾、きっと雨 だ。(必ず·ぜひ)
もちろん膨蛮、僕も 行く(する)叠纹。(必ず·ぜひ)
(二)否定の表現(xiàn)を要求するもの
決して、そんなことは許さ ない敞葛。(すこしも?ちっとも)
とうてい誉察、そんなことはでき ない。(すこしも?ちっとも)
(三)推量の表現(xiàn)を要求するもの
たぶん制肮、明日は晴れるでしょ う冒窍。(さぞ?まさか)
おそらく、來ないだろ う豺鼻。(さぞ?まさか)
(四)疑間の表現(xiàn)を要求するもの
なぜ行かないの か综液。(なにゆえに?どうして)
どうして 來なかったの か。(なにゆえに?どうして)
(五)希望の表現(xiàn)を要求するもの
どうか儒飒、寫真を撮って ください谬莹。(ぜひ?なにとぞ)
どうぞ、おいで ください桩了。(ぜひ?なにとぞ)
(六)比況の表現(xiàn)を要求するもの(※比況=他のものと比べ喩えること)
まるで絵の ようだ附帽。(あたかも?さも)
ちょうど海 みたいだ。(あたかも?さも)
(七)仮定の表現(xiàn)を要求するもの
もし失敗し たら井誉、たいへんだ蕉扮。(萬が一?仮に)
だとえ(たとい)おいでになっ でも、無駄足になるだけです颗圣。(萬が一?仮に)
(八)禁止の表現(xiàn)を要求するもの
斷じて行ってはなら ない(ぬ)喳钟。(絶対に)
決して 負(fù)ける な。(絶対に)
(九)反語の表現(xiàn)を要求するもの(※反語=本來の意味とは反対の意味を強くにじませるま現(xiàn)法在岂。助詞奔则、225べーシ參照)
どうして 心配せずにいられよう か。(なぜ?どうして)
(10)否定?推意の表現(xiàn)を要求するもの
まさか そんなことはある まい蔽午。(よもや)
とても そんなことはでき ない易茬。(よもや)
▼副詞の呼応は大切である。日本語では及老、述語となる部分が文の最後に來るのが普通であるから抽莱、話の途中で は、話し手が肯定的な骄恶、あるいは否定的な表現(xiàn)のどちらをしているのか岸蜗、わからない場合が多い。この欠點を 補うために叠蝇、副詞の呼応が生まれたといっても過言ではない璃岳。例えば、
明日悔捶、私は映畫を観に…铃慷。
まででは「行く」のか「行かない」のかわからないが、
明日蜕该、私は映畫を決して観に…犁柜。
といえば、聞き手(読み手)にはここで「行かない」ことが推量でき堂淡、判斷できるのである馋缅。ただし扒腕、「斷じて 「行ぶ」というような古典文(古文)の影響を受けたか、あるいは「斷固として行う」からの類推によってか萤悴、 「斷じて行く」というような言い方がなされるようであるが瘾腰、現(xiàn)代語としては一般的でないと思われる。
五 複合副詞
復(fù)合副詞の構(gòu)成には覆履、次のようなものがある蹋盆。
⑴ まことに 時に (名詞+助詞)
⑵ 時折 折々(名詞十名詞)
⑶ 重ねがさね とりわけ(動詞連用形+動詞)
⑷至って きわめて(動詞連用形+助詞)
⑸ 絶えず 思わず(動詞未然形+助動詞)
⑹ 長々と 軽々と (形容詞語幹+形容詞語幹+助詞)
(7)ますます かわるがわる(動詞終止形+同じ動詞)
(8)どうか どうぞ(副詞+助詞)
これらは、すべて硝全、一語の副詞として取り扱う栖雾。