貴方は劇薬だ嘱兼。白薔薇のように甘く香り、喉元を通り越した瞬間に溶けて全身を侵し焼き盡くす猛毒。
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夜遅くになってから呼び出しがかかる梧喷。これが今までの“普通の戀人”であれば返事もせずにベッドで眠っているのだろうが、身支度を整えて車(chē)を走らせた脖咐。
扉の前で番をする親衛(wèi)隊(duì)長(zhǎng)は不動(dòng)のまま铺敌。別にそれを咎めることもせず、視線(xiàn)すら向けずにドアをノックして間もなく開(kāi)ける屁擅。
中に佇む人影は落とされた照明であっても偿凭、まるで陽(yáng)を浴びているかのように眩い。丁度派歌、純白のマントを外して椅子にかけているところだった弯囊。
それは、これから行われることが白ではないとでも言いたい心から來(lái)るのだろうか胶果。単に皺をつけたくない匾嘱、と解釈するに越したことはない。
深入りしたところで稽物、この御方の心の中を読めたことなど無(wú)いに等しい奄毡。潛り込んで、先が見(jiàn)えない海の中贝或、引き返そうとして命綱は切れて窒息するしかないような吼过。
歩み寄って、頬に觸れる咪奖。
「眠れませんか盗忱?」
頷くことも返答も無(wú)い。しかし羊赵、それらが肯定を示していた趟佃。そもそも安眠できているなら自分を呼びつけたりしないだろう。我ながら間抜けたことを聞いたものだ昧捷。だが気を害した様子も見(jiàn)せずに闲昭、彼はただ頬に觸れた手をそのままにさせていた。
上向かせ靡挥、口付ける序矩。
僅かに開(kāi)かれる唇を割って、舌を絡(luò)ませて吸い上げた跋破。気取られぬ程度に簸淀、肩が跳ねたのを目敏くも見(jiàn)つけて瓶蝴、未だ慣れぬかと瞼を下ろした人を見(jiàn)つめる。脳裏に浮かんだまま消せぬ人影に重ねたところで租幕、傷つくのは貴方だろうに舷手。
口を離して、場(chǎng)所を何処に移すのか尋ねる劲绪。薄い唇は引き結(jié)ばれたまま男窟、手を引かれてあとに従った。
指紋認(rèn)証され珠叔、開(kāi)く小さな部屋蝎宇。寢臺(tái)にサイドテーブルくらいしか家具もない仮眠室。暗く祷安、寒い。
チェスは駒が配置されたまま取り殘されて兔乞、先程まで自分でやっていたのかとも考えたが汇鞭、聲を掛けられて意識(shí)を其方に戻した。
上著を脫いで庸追、シャツに手をかけているところ霍骄。詰めた襟元で隠されていた白い頚筋が、金糸でちらちらと見(jiàn)え隠れする淡溯。長(zhǎng)い前髪から此方に向く蒼氷色の瞳に溫度は無(wú)い读整。
「ぼさっとしていないで、早くしろ咱娶∶准洌」
「御意”煳辏」
自らも服を脫ぐ屈糊。それからシャツを脫ぎ捨てた皇帝を?qū)嬇_(tái)に寢かせた。
ズボンと下著をすらりとした腳から引き抜く琼了。まだ何の兆しも無(wú)い下肢を撫でて掌で包み込んだ逻锐。シーツを強(qiáng)く握り締める手。頼りなく幼子が縋り付くのを耐えるようなそれ雕薪。
強(qiáng)く噛み締められて赤味を増す唇は艷めいて昧诱、眥に薄く朱が燈される。こくりと上下する喉仏所袁。時(shí)折盏档、吐き出される息は確かに切羽詰っていた。
それでも素直に陥落はしようとしない纲熏。
素肌を曝け出して好きなようにさせても妆丘、尚锄俄、貴方は私に溺れるのを拒む。それが演技であれば大したものだ勺拣。煽られて奶赠、どうやっても落としてみせたくなってしまうのだから。
決して膝を折らない药有、気位の高い貴方が手放しに快楽に浸される様を見(jiàn)たくて仕方がない毅戈。蜜に塗れた色の淡い分身の先端に爪を軽く立てた。一瞬浮かび上がる背骨愤惰。びくりと內(nèi)股が震え苇经、濡らす生々しい白が、此の人も同じ人間であると知らせる宦言。
そうであるのに扇单、その肩の付け根には金色の翼が生えていて、飛翔しようと羽撃く夢(mèng)想をする奠旺。片翼を失い蜘澜、不可視の血に染まりながらも藻掻く。
その翼を完全にもぎ取って縫いつけてしまえたら响疚。
埒もない考えに自嘲し鄙信、濡れた指先を奧へ滑らせた。
背けられた顔の忿晕、筆で書(shū)いたように細(xì)い眉が寄る装诡。薄く開(kāi)いた目は、普段の鋭さは影を潛めていた践盼。圧迫感を減らそうと鸦采、口を開(kāi)けて呼吸する度、ちろりと覗く紅い舌宏侍。計(jì)算されたように赖淤、またひとつ俺の體溫を上げるのをこの御方は知らぬ。
飲み込ませた指を鈎のようにして谅河、柔らかな粘膜を押す咱旱。腹側(cè)に、彼が反応を示す場(chǎng)所があると知ってからは重點(diǎn)的に其処を責(zé)めた绷耍。溶け出す氷の瞳吐限。指では物足りない、と腰が揺れ動(dòng)く褂始。淺ましい動(dòng)きであるのに诸典、それを感じさせない。
俺が欲しい崎苗、と強(qiáng)請(qǐng)ってみせれば狐粱、直ぐにでも腳を割り裂いて挿入してやるものを舀寓。頑固にシーツを噛み、聲を殺す肌蜻。両腕は背中ではなく寢臺(tái)に縋り付き屈服を許さない互墓。だったら誘わなければいい。弱さを見(jiàn)せる相手を変えればいい蒋搜。だのに貴方はそうしない篡撵。だから俺は錯(cuò)覚しそうになる。どうか弱さを見(jiàn)せてくれるな豆挽。その喉笛を噛み契って仕舞いたくなるから育谬。
足を抱えて、指を引き抜いた箇所へ既に張り詰めた雄を宛てがう帮哈。一息に押入れば膛檀、流石に耐え切れなかったのか喉を逸らして聲を上げた。
優(yōu)しさも憐憫も求めてはいない娘侍。ただ考えられなくされて眠りたい宿刮、という願(yuàn)いによくも応じているものだ、と苦笑して私蕾、膝裏を摑んだ。より深く繋がるために胡桃。
一度踩叭、箍を外してしまえば抵抗はおとなしくなって、控えめながら嬌聲がこぼれ落ちる翠胰。付き上げるたびに揺れる肢體容贝。豪奢な金糸が寢臺(tái)に散らばった。
理性など部屋の隅にでも転がしておけばいい之景。
しっとりと濡れた皮膚に伝う汗を舐めて斤富、一度引き抜く。柔らかく綻んだ秘部にふたたび砲身を埋めて背後から體內(nèi)を抉った锻狗。
かぶりを振って满力、身悶えし震える真白い背中。
浮かび上がる翼の幻想を轻纪、一度目を閉じてかき消す油额。
まだ何処かへ飛んでいくには早すぎる。何処にも行かせない刻帚。
一層甲高く啼いて潦嘶、力なく沈む。結(jié)局崇众、最後まで縋ることを許さなかった腕がシーツに放り出された掂僵。
ふっつりと意識(shí)を手放した彼を清めて航厚、身繕いして何事もなかったかのように部屋を出た。
幾度锰蓬、肌を重ねたとて頑なに拒まれる言葉を意識(shí)のない彼に囁いたとてなんになろう幔睬。
胸の淵には積もりすぎて、決壊寸前の感情を吐露してみせれば呆れて鼻で笑われよう互妓。受け入れてはもらえぬと最初に了承したではないか溪窒。
諦めが悪いのは、自分のことながら度し難い冯勉。
部屋を出る間際澈蚌、引き留められぬものかと期待しては裏切られたと勝手に一人で失意に沈む。それを何度灼狰、繰り返した宛瞄?
己の腕を求める癖に、弱さを見(jiàn)せてくれるのに交胚、靡かぬ獅子は矛盾している份汗。この俺と同じだ。
けれど蝴簇、ひとときの逢瀬の機(jī)會(huì)を得るだけでも至上杯活。神々に愛(ài)された造形を我が手中で熱に染めることを、誰(shuí)に渡せるものか熬词。
分の悪い賭け旁钧。いや最初から賭けですらない。解毒剤のないものを互拾、飲ませ続けられている歪今。
あと何杯、それを飲み干すことが出來(lái)るだろうか颜矿。それに殺される前に寄猩。
來(lái)た時(shí)と同じように、扉の前で不動(dòng)だった親衛(wèi)隊(duì)長(zhǎng)は一瞥だけ投げかけて骑疆、其処には何も存在しないかのように視線(xiàn)を外す田篇。此方も同じように、普段と変わらぬ歩幅で家へ戻った封断。
未練斯辰、という言葉だけ其処に殘して。
Ende.